ちなみに、マットレス=mattress=寝るための(レス)敷物(マット)
●主なマットレスの種類
高反発マットレス
低反発マットレス
●「マットレス」の選び方・基準
❶適度な硬さが必要
マットレスは、根姿勢を支えられることが大事です。
理想の寝姿勢は立っている時のS字に比べて背骨が緩やかになります。
※なので、お腹が突き出ない状態になります。
❷体にかかる圧力を丁度良く分散させる
これを体圧分散(たいあつぶんさん)といいます。
体圧:寝ている状態で、体がマットレスから受ける圧力のこと。
体圧分散性が高いマットレスは、柔らかい(低反発の)マットレスです。
しかし、体圧分散性が高すぎると、寝心地が悪くなったり、寝返りを打ちにくくなったりします。
人の身体の感覚は敏感な部分と鈍感な部分と別れています。この2つの感覚差を無視して、とにかく柔らかいマットレスを使うと、寝心地が悪くなります。
敏感な部分:腰や首など
鈍感な部分:お尻や背中
また、体圧分散性が高いものは、自分の形にマットが変形するので、寝返りが打ちにくいというデメリットがあります。
❸理想的な「弾性の三層構造」
体に触れる上の層:柔らかい・ソフト
真ん中の層:かなり硬め
一番下の層:ソフトに支える
→これにより、体との接地面はソフトに柔らかく、沈み込みすぎることがありません。
❹一番下の層「クッション層」で差が出る
○コイル系マットレス
復元率・弾性率が高く、耐久性が高い。BUT…価格が安いものは質が悪い傾向にある
ボンネルコイル
ばねが連結した構造になっていて、耐久性は高めですが、コイルの量が少なく安価な商品に多い。
デメリットは、コイルが連結しているため、振動が伝わりやすく、揺れやすい。「バインバイン」した感触が強いため、バネを感じることが多い。
→欧米で好まれている
ポケットコイル
バネが独立している構造
並行配列
交互配列:高密度にコイルを配置
高密度連続スプリング
耐久性が非常に高く、がっしりした男性の方に人気があります。ポケットコイルの方が振動は伝わりづらいです。
○ノンコイル系マットレス
ウレタン
安価で軽量なため、手ごろです。滑らかさと優れた反発性があります。BUT…耐久性が低く、体重が重い方には向きません。
→安価な商品には、劣悪なものも多いので、注意!
ファイバー(ポリエチレン/ポリエステル)
様々な方向に反発力が働くため、寝返りがしやすい。空洞が多い素材なので、通気性が圧倒的に良い。
BUT…耐久性が低く、ポリエチレンでできたファイアーは熱に弱いので、電気毛布の使用や天日干しは控えてもらった方が良いです。
ゲル
丁度良く体圧分散性が高く、適度な反発性があります。
BUT…ゲル素材自体の耐久性は高いですが、100%ゲル素材のマットレスはなく、ウレタンやポリエチレン素材などと組み合わせてあるので、耐久性は低くなります。
❺高反発 vs 低反発「マットレス」
★高反発マットレス
高反発マットレス:最初に申し上げますと、硬くありません。(笑)沈み込まずに、跳ね返す力が比較的強いといったものです。
○メリット
人間は、一晩の睡眠で、およそ20回前後寝返りをするのが適正と言われています。
この寝返りを邪魔せずに、寝返りを打ちやすい環境を整えてくれるのが、高反発マットレスの特徴です。
体圧の分散、通気性に優れていて、夏でも快適に眠れます。
→スポーツ選手に人気が高い。
●デメリット
通気性が良い反面、冬は寒く感じることがあります。
●低反発マットレス
低反発マットレス:ふかふかの柔らかさでぐっすり眠りたい気持ちにこたえたのが、これです。
○メリット
横向き姿勢で寝ても、体に合わせて形を変えてくれるので、とても安定します。
商品バリエーションが豊富にあります。
●デメリット
柔らかいことで、寝返りが打ちにくいです。
→同じ姿勢を長く続けることで、肩こりや腰痛の原因になってしまうケースも少なくありません。
本日も最後まで読んでいただき、